シベール(2228) 買ってはいけなかった株主優待銘柄

ラスクで有名な「シベール」が民事再生手続きを発表!
日本で初めてラスクを開発し、百貨店などでも洋菓子を販売していたシベールが民事再生を発表した。

ラスクで知られる山形市の菓子製造販売会社シベール(黒木誠司社長、資本金約4億9千万円、従業員167人)は17日、山形地裁に民事再生手続きを申し立て、受理されたと発表した。
同社によると、負債は約19億6千万円。主力商品のラスクの販売が不振で、資金繰りに行き詰まった。事業を譲渡するスポンサーと交渉中で、従業員の雇用は維持し、店舗の営業も続けるという。
同日午後7時から市内のホテルで記者会見した黒木社長は「関係者に大変ご迷惑をおかけし深くおわびします」と述べ、陳謝した。
黒木社長や代理人弁護士によると、お中元やお歳暮の習慣が廃れ、それまで贈答に使われていたラスクの売り上げが減少。新商品を投入したものの、売上高が回復せず、資金繰りに困るようになった。手持ち資金では今月18日に期限を迎える支払いができないと判断し、民事再生手続きを取ったという。債権者数は245法人・個人という。
黒木社長は「かつてラスクで名を挙げ、上場までこぎつけた成功体験に引きずられた。ライバルが出てきたにもかかわらず、我が社のラスクが一番好まれるという思い込みがあった。それから脱却しようと努力はしたが、経営陣が力不足だった」と述べた。
黒木社長は「かつてラスクで名を挙げ、上場までこぎつけた成功体験に引きずられた。ライバルが出てきたにもかかわらず、我が社のラスクが一番好まれるという思い込みがあった。それから脱却しようと努力はしたが、経営陣が力不足だった」と述べた。
社長の発言とは思えない低レベルな分析を読むと、経営者としての能力がなかったのだなあと感じたが、銀行出身ということであった。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
---|---|---|---|---|---|---|
単14.8 | 3,468 | -28 | -30 | -100 | -69.9 | 30 |
単15.8 | 3,416 | 62 | 58 | 26 | 18.7 | 30 |
単16.8 | 3,162 | -84 | -85 | -82 | -57.7 | 30 |
単17.8 | 3,061 | -120 | -117 | -389 | -270.9 | 15 |
単18.8 | 2,670 | -178 | -163 | -301 | -209.7 | 0 |
業績が厳しい中、優待を維持していて、
100株以上で3000円の自社製品がもらえる(もらえた)とのことである。
業績が悪いながら株価は3000円程度を維持していた。優待目当ての株主が支えていたのだろうか?
チャートで見ると、2018年秋ごろに出来高を伴って下げている。怪しい動きである。
週明けもストップ安となりそうだ。

株価も高く3000円程度で購入していた株主には大きなダメージだろう。優待銘柄は魅力的ですが、業績とのバランスも大切なことを知らされました。